肩こり

概要

デスクワークなど、同じ姿勢を続けることで筋肉が緊張し、筋膜同士の滑りが悪くなることで起こります。当院では生活指導やリハビリテーションだけでなく、副神経ブロックやハイドロリリースを行い、早期の痛み改善を目指します。

詳細

首から肩、背中にかけての筋肉が緊張・硬直し、血行が悪くなることで痛みや張りが生じる状態です。
長時間の同じ姿勢(デスクワーク・運転)による疲労やストレスといった日常生活習慣が主な原因となります。

症状

首や肩のこり・痛み、肩や腕の重だるさ、動かしづらさがみられ、重症化すると頭痛、吐き気、めまい、全身倦怠感を伴うことがあります。
また、頸椎症や肩関節疾患、内臓疾患などの病気が原因となっている場合もあります。

治療

薬物療法(鎮痛薬、筋弛緩薬)、リハビリテーション(ストレッチ・筋力訓練)、物理療法(温熱療法や電気療法など)を行います。
痛みが強い場合には、注射療法を行うことがあり、原因疾患が判明した場合はその治療を優先します。

肩インピンジメント症候群

概要

肩に炎症が起こり、肩を動かした際に腱板や滑液包といった軟らかい組織が上腕骨と肩峰の間で挟まれることで痛みが生じる疾患です。当院では炎症を鎮めるために超音波装置を用いた関節内注射や神経ブロック注射を得意としています。痛みが改善したところでリハビリテーションを行うと効率的です。

詳細

腕を上げる動作の際に、上腕骨と肩峰の間で腱板などが挟まれ、痛みや炎症が生じる疾患です。
加齢による筋力低下や腱の変性、スポーツや仕事による肩の酷使、骨棘の形成などが原因となります。
肩を上げたときの痛みや引っかかり感、可動域制限が主な症状です。
症状に対して鎮痛薬(NSAIDs・アセトアミノフェン)や湿布、注射療法によって炎症を抑え、肩関節を固めないためのリハビリテーションを行います。
上記の治療で改善しない場合や重症例では、手術療法を検討することがあります。

肩関節周囲炎(五十肩)

概要

四十肩・五十肩・凍結肩と呼ばれる疾患で、肩関節周囲の筋肉や腱、関節包に炎症が起こり、痛みと可動域制限が生じます。加齢による組織変化が関与すると考えられています。

症状

肩の強い痛みと動かしづらさです。また、夜間痛が出て眠れなくなることがあります。

経過

「炎症期」「拘縮期」「回復期」と段階的に進み、数か月~1年ほどかかって多くは自然治癒します。

治療

痛みのコントロール(薬物療法・注射療法)と、無理のない範囲でのリハビリテーションが中心です。改善が乏しい場合には、炎症によって増生した滑膜を切除する手術を検討します。

野球肩

概要

肩を酷使することで起こる様々な外傷・傷害の総称です。徒手検査と超音波検査・単純X線画像で問題点を探ります。私が経験したプロ野球選手のメディカルチェックでは、肩の後ろにある肩甲骨周囲の筋肉を上手に使えないことで痛みを訴えることが多いようです。超音波下での注射とリハビリテーションの組み合わせが有効です。

詳細

投球動作のように腕を大きく振る動作を繰り返すことで、肩関節に負担がかかり障害が生じた状態の総称です。野球だけでなく、水泳、テニス、バレーボールなどでも起こります。肩の使いすぎ(オーバーユース)によって、腱や筋肉、関節包に炎症や損傷が生じ、投球時の痛みや肩の可動域制限がみられます。

治療

まず肩を安静にし、投球フォームの見直しやストレッチ・筋力強化などのリハビリテーションを行います。痛みが強い場合は薬物療法や注射療法を併用することもあります。

肩腱板断裂

概要

外傷や加齢によって起こります。明確な規定はありませんが、50歳未満で外傷によって起こった腱板断裂は早期に腱板を縫合する手術をした方が除痛や可動域制限が最小限となり有利なことが多いです。一方、50歳以上の加齢で起こる腱板断裂は、自覚症状がなく日常生活の中で自然に起こる場合もあります。症状によってリハビリテーションを中心とした治療か手術が選択されます。当院では除痛とリハビリテーションで経過を見ながら手術が必要と判断した場合は連携病院に紹介します。

詳細

肩関節を安定させる腱板(4つの筋肉の腱)のいくつかが部分的または完全に切れてしまった状態です。加齢による変性のほか、スポーツや外傷(転倒・事故)が原因となります。

症状

肩を上げづらい、動かすと痛む、夜間痛があります。

治療

部分断裂であれば薬物療法・注射療法・リハビリテーションを中心に行います。
完全断裂や症状の改善が乏しい場合は、関節鏡を用いた手術療法を検討します。

肩関節脱臼

概要

肩の骨が関節から外れてしまった状態で、強い外力が加わることで発症します。スポーツ中の接触、転倒、交通事故が原因となり、前方脱臼が最も多くみられます。激しい痛み、肩を動かせない、肩の形が変わるといった症状が特徴です。若年者では再発を繰り返す「反復性肩関節脱臼」になることがあります。

治療

徒手整復によって関節を元に戻し、三角巾による固定を約3週間行います。その後、可動域制限があればリハビリテーションを行います。
整復が困難な場合や再脱臼のリスクが高い場合は手術療法を検討します。