変形性股関節症
概要

股関節の隙間が狭くなる疾患で歩行時の痛みが大きなストレスとなります。当院では痛みに応じて薬物治療、リハビリテーション、超音波下注射を行います。夜間時の痛みが強い場合は手術の適応と考えますので連携病院に紹介します。
詳細
股関節の軟骨がすり減ったり変形したりすることで、股関節(足の付け根)に痛みや動かしづらさが生じる疾患で、股関節に起きる病気の中では最も多くみられます。
発症原因により、原因が明確でない一次性変形性股関節症と、基礎疾患や外傷などが原因となる二次性変形性股関節症に分けられます。二次性の原因としては、発育性股関節形成不全、ペルテス病、大腿骨頭壊死症、関節リウマチ、骨折や脱臼などが挙げられます。
症状
初期には立ち上がりや歩き始めといった動作開始時の股関節痛が中心ですが、進行すると痛みが持続し、夜間や安静時にも痛みが出るようになります。また関節の可動域が制限され、靴下を履く、爪を切るといった日常生活動作が困難になるほか、歩行時に足を引きずるなどの症状もみられます。
診断
診察と単純X線検査を基本とし、必要に応じてCTやMRIで関節の状態を詳しく評価します。
治療
初期では体重管理、装具療法、消炎鎮痛薬を行い、症状の進行抑制と痛みの軽減を図ります。改善がみられない場合には、骨切り術などの関節温存手術や、進行例では人工股関節置換術が検討されます。
坐骨神経痛
概要
お尻側の骨盤から出てくる神経で臀部、太ももの後面、ふくらはぎに痛みとしびれがあらわれる病気です。当院では痛みに応じて生活指導、薬の内服、ストレッチ、超音波下注射を行い、改善を促します。
詳細
腰部から臀部、太もも、下腿の後面へと走る坐骨神経が圧迫や刺激を受けることで、脚を中心に痛みやしびれが現れる状態を指します。
原因は腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離すべり症、腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などが代表的です。
症状
左右いずれか片側の腰や臀部から太もも、下腿にかけての痛みやしびれを中心に、歩行を続けると症状が強くなり、休憩すると軽減する間欠性跛行がみられることもあります。重症化すると安静時に強い痛みが出たり、足に力が入りにくくなったりすることがあります。
診断
診察で症状を確認したうえで、原因を特定するために単純X線、CT、MRIといった画像検査を行います。
治療
消炎鎮痛薬や神経ブロック注射、物理療法、リハビリテーションにより症状の改善を図ります。改善が乏しい場合や、筋力低下・膀胱直腸障害などの神経症状がみられる場合には、原因疾患に対する手術療法が検討されます。